雨続き

秋雨前線、台風が到来し、この2週間(3週間)野球の試合予定が延び延びになっています。
「これなら(試合が)できたのに!」という惜しさのかけらもないくらいザンザン降りが続くので、外に出る気力もなく?テレビでプロ野球観戦をする息子たちの横で久々にまとめて本を読みました。

 

・・・結局野球の本ばかり。

少し紹介。

 

・大利実 『高校野球 神奈川を戦う監督たち』
11月初めに小田原で横浜高校野球部元監督の渡辺元智氏の講演会があるそうです。

神奈川の高校野球の今を知りたいと思い読んでみました。
「強豪校」と呼ばれる高校の監督たちの、野球について、指導についての考え方をインタビューしてまとめた本。

「神奈川高校野球監督会」なるものがあり(中学校の監督も参加したりするそう)監督同士が仲がよく、お互いを意識し切磋琢磨していることなども興味深かったです。
それぞれの高校の色のようなものが感じられ、「誰かこの高校に進む子がいるかなぁ・・・」なんていう想いも抱きつつ読んでいます(まだ途中)。

 

・高橋秀実 『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』

何年か前に舞台を小田原に置き換えてテレビドラマ化されていたものを見ていました。
それぞれのエピソードが頭の中でドラマの場面とリンクして、楽しく読みました。
1週間のグラウンド練習がたった3時間しかないという開成高校野球部。
筆者と独特なコミュニケーション(頭でっかちというか、理詰めというか)をとる高校生たちが、それぞれの課題(野球の)を克服するために仮説を立て実験、検証を重ねるというプロセスを経て自分にとって最適な方法を見出していく。
そんな練習方法は、子どもたちの自主性を最大限に発揮させている、ということなのか。
高校生たちに監督がやきもきしながら浴びせる言葉の数々がまた禅問答みたいで面白い。

一風変わった個性的、ある意味とてもチャレンジングな開成高校の野球、応援したい!
機会があったら少し遠いけれど地区予選も見に行ってみたい。
・・・ドラマも、見直してみたいなぁ。
 

・手塚一志 『心に火をつけるkidsコーチング 投手編』

子どもたちには野球を楽しんで、そして技能的にも上達してほしい、と思う。
コーチングの三原則は「ほめず、教えず、助言せず」。

普段の自分の子どもへの関わり方を振り返り「痛っ!」と身につまされることが多々ありました。
自分が学生だったときのことを思っても、確かに、子どもを伸ばすには細かいことをチマチマ言わずに「心に火をつける!」のが一番大事なんだよなぁ。
そういう先生の授業が一番面白かった。
火がついた子どもたちは、こちらが何も言わなくても自分でどんどん伸びていく。
子どものやっていることをついつい評価してしまいがちな私。
(大人の都合で)誉めず、矯正せず、あるがままを認めつつ、ヒントを与えて自分で考えさせる。
筆者の言葉を借りれば「コーチングというのは“教える”のでも“引き出す”のでも“導く”のでもなく、選手が行きたいと望む場所に“送り届ける”作業、それがもともとの意味なのです。」とのこと。
育てる、ということは難しいことだなぁと改めて実感。

それは野球に限らず。

 

・・・そんなことを感じ、考えていたこの週末。
また野球熱が高まってきたところで、来週はぜひお天気を!